フィロデンドロン フロリダの紹介
フィロデンドロン「フロリダ」の挿し木の紹介です。フィロデンドロンの非常に多様性があり、観葉植物としては、とても興味深い種類です。しかし、私は飽きっぽいのか、多数のフィロデンドロンを育てながら、枯れて亡くなり、売って無くなり、飽きて無くなり、、、と結局、手元に残っているのは、「マハラジャ(開花記事)」と今回紹介する「フロリダ」のみです。覚えている育てていた品種は、「プレミアムゴールド(茎まで黄色の面白い品種です)」「ビューティーアルバ(フロリダに近いですが、曙斑的に白斑が入ります)」「プルート・ロンギフォリア(斑入りの大きな葉が特徴で花も咲いてくれました)」と今思えば少し心残りです。。。
で、、、「フロリダ」ですが、和名で「ヤッコカズラ」とも言われる変わった葉の形に、綺麗な斑が入るものです。が、、、親株を親戚にあげてしまったので、成長した株の良い写真がありません。切り戻し株の1,2枚目の葉なので、あまり魅力が伝わりませんが、こんな感じです。
白斑が切り斑、源平斑状に入るのが「フロリダ」のポピュラーな葉ですが、上の写真は、黄緑斑になっています。高さ50cm程になっていた株をバッサリ切り戻したのですが、白斑でなく、黄緑斑になっていました。黄緑斑は気づいたら、緑になっていた…となることが多いので、斑の変化は要注意です。ちなみに3枚目の葉のさやには綺麗に斑が入っているので、斑入りの素性としては、優良だと思います。優良な斑入りは、葉だけでなく、茎などの各部に顕著に表れます。斑入りが斑抜けにならないように、葉以外も要観察です。
また、本来の葉の形は、同系統の別品種「ビューティーアルバ」の写真になりますが、こんな感じです。1枚目、2枚目の葉がさらに大きくなった葉の形がまさにこの形です。
「フロリダ」を最初に知ったのは、モンステラの変わった葉にびっくりして他の観葉植物を探していた時です。植物の世界は奥が深く、探せば探すほど、何か新しい発見があるので、趣味として興味が尽きません。モンステラとの大きな違いは、元気に育てていても、モンステラ(デリシオーサ)ほど巨大葉にはなりません。巨大葉好きにはお勧めではありませんが、室内で育てる分には、管理しやすいと言えます。
フィロデンドロン フロリダの挿し木
挿し木自体は、普通のやり方なので、特筆すべき点はありませんが、挿し木枝の選定の部分が今回のメインです。挿し木する枝(芽)はここです。
地上に2節あり、下側の1節から芽が出て育っている状況です。この状況では、赤丸した上の芽吹く確率は皆無です。挿し木は、芽吹き期待箇所の保険を兼ねて、最低2節使うことが鉄則ですが、貴重な「フロリダ」の枝なので、1節だけでの頑張ってのトライです。繰り返しますが、挿し木の原則としては、1節でのトライはリスクしかないので、やるべきではないです。
切り取った枝からは樹液が出てくるので早々に挿し木をセットです。モンステラやフィロデンドロンは気根が出やすいので、挿し木難易度は低いですので、大丈夫だと思うのですが。
挿し木のセットは芽が伸びるように!と上を向けて、水苔に巻いています。1か月して芽の動きが無ければOUTかと思います。。。
斑入り植物 挿し穂の選定
最後に斑入り植物の挿し木、挿し穂の選定についてです。斑入り植物として挿し木したのに、斑の無い植物になってしまった。。。ということがあります。今回のフィロデンドロンの挿し穂は木質化していて斑があるのか無いのか全く予想できません(貴重な枝なので、理解した上でトライしたというのが今回の紹介ですが)。
斑入りは葉だけでなく、茎、芽にも表れます。斑入り植物の挿し木をする時は、挿し穂に斑が入っているかどうか?、さらに芽点に斑が混じっているかどうか?を見極めて、挿し木剪定することが大事です。参考までに挿し木したくなるモンステラの枝の紹介です。家で育てている巨大な斑入りモンステラ「デリシオーサ」の枝の写真です。
上の写真の枝では、赤丸した芽から見事に真っ二つに斑が入った芽が育ちそうな感じです。下の写真の枝では、どこから芽吹いても、強く白斑が入りそうな感じです。今春に上のモンステラ「デリシオーサ」の枝は豪快に切り戻して、枝を切り刻んで、挿し木にトライするつもりです。