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花梅「楠玉」の開花 2021年2月
正月のロウバイに続いて、花梅が咲き始めました。ロウバイは綺麗なのですが、花のバリエーションが少ないのが、収集する楽しみの点では残念です。その点では、梅は、収集しきれないくらいの品種があり、趣味者としても楽しみやすいです。大きな梅園に行くと、多くの品種の梅が見れるのでとても楽しいです。ただし、前の記事「満月ロウバイ 正月の開花」で説明した通り、植物の分類としては、ロウバイ=蝋梅は花梅とは別の科です。
前の記事「満月ロウバイ 正月の開花」で紹介できなかった花梅「楠玉」が咲き始めました。
八重咲で、手前の花弁が白で、奥の花がピンクに染まって、グラデーションのある複色花に見えます。続いて、斜めから見た写真です。梅の花一輪を注視しても綺麗なのですが、多数の花を一目で見る方が、楠玉の複色花を楽しみやすいです。
綺麗な複色を見せる花弁の写真です。普通の梅では、散った花弁まで楽しめませんが、楠玉は、散った花弁まで綺麗です。
大一輪分の花弁ですが、八重咲なので、花弁数が多いです。盆栽用の苗木から育てているので、まだまだ小さい木ですが、大木になって、地面に花弁が散っていたら綺麗だろうなーと思います。
花梅「酔心梅」の開花 2021年2月
前回の記事でも紹介しましたが、「酔心梅」の2021年の開花です。
楠玉と同じく、白と桃の複色花ですが、白地に挿す桃色の形が違います。楠玉が花弁中央に強く桃色が入るのに対し、酔心梅は白地に丸く上品な桃色を挿します。花の形は、楠玉が少し平面的に咲くのに対し、酔心梅は、コロンとした丸い感じに咲くので、とても可愛らしいです。
次に、楠玉と同じく、一輪分の散った花弁です。
散った後は、桃色が退色して見にくいですが、楠玉とは違うことが分かります。一輪分の花弁数は楠玉の方が多いです。花弁数、複色の色合いを合わせて、楠玉の方が派手な感じです。
最後に、酔心梅の蕾です。蕾の時の桃色の発色と丸い形がとても可愛いです。開花初期の開花した花と丸い蕾が混在する時が観梅のベストタイミングです。
花梅「日光梅」の開花 2021年2月
こちらも前回の記事でも紹介しましたが、「日光梅」の2021年の開花です。
花は桃色の八重咲で普通に綺麗です。ただ、花自体の美しさは、「楠玉」「酔心梅」にはとても及びません。ただし、日光梅の新枝は錦枝と言って、オレンジや黄色になります。写真の枝は先端が黄色で、根元がオレンジで綺麗です。
花梅「古今襴」「鈴鹿の関」@梅園(万博記念公園) 2021年2月
毎年、一度は梅園に行くのですが、2021年は滋賀県長浜の盆梅展に行き、次に、大阪府吹田市の万博記念公園の梅園にも行きました。何度も行ったことのある梅園で、お目当ては「朱鷺の舞」「楠玉」の大株です。が、、、両株とも無くなっていました。とても残念です。梅園の一部が更地になっていたので、一体の株が枯れたのでしょうか??
気を取り直して、別のお気に入りの品種を探していると2つの魅力的な花が咲いていました。一つは、「古今襴」です。ぼやけたようにランダムに桃色が花弁に入っています。
おそらくは以前から梅園に植えられていたと思いますが、気が付きませんでした。梅園にたくさん植えてある梅の木は、品種によって本数が全く違います。「古今襴」に加え、残念ながら見れなかった「朱鷺の舞」「楠玉」もですが、どの梅園でもたくさん植えられていません。多くて2本くらいです。何となく梅園も回るよりも、「この品種を見に行く!」と見て回る方が断然楽しいです。
最後は、「鈴鹿の関」です。以前から知っている品種ですが、じっくり見ると綺麗です。
分かりやすい底紅の花弁です。これで八重咲なら、ぜひ自分の庭でも育てたい品種です。