ガーデニング、園芸の経歴
20数年前に、神戸市の森林植物園で、ヤマアジサイ「紅」の真紅の装飾花に魅せられて、色々なヤマアジサイを収集して、自らの手で育てるようになりました。
それから数年後の京都府舞鶴市の自然文化園のアジサイ展にて、これまで見たことのない花姿のアジサイ「八丈千鳥」を見て、益々のめり込むようになりました。
その後、アジサイだけでなく、斑入り植物や原種シクラメン、モミジ、古典園芸のツワブキ、観葉植物など、楽しむ植物の種類が幅広くなっていき、集めて増やしては枯らし、また集めて増やして、、、と楽しんでいます。始めた頃は、普通にネットショッピングで購入していましたが、オークションにも参加するようになり、この珍しい植物を育ててみたい欲求は尽きることなく、今に至っています。
ベランダガーデニングについて
私は、大阪府の10階建てマンションの10階のベランダでガーデニングを楽しんでいます。一軒家で広大な庭があるわけではないので、限られた面積で、限られた鉢数で楽しんでいます。個人の趣向によるとは思いますが、色々な植物を楽しむには、必然的に地植えではなく、鉢植えになりますので、ベランダでのガーデニングで十分に楽しめると思います(もちろん広大な庭があるなら、より多種の植物を育てられるので尚良いですが)。
「ベランダガーデニング=地植えでなく鉢植えで多種類の植物を楽しむ」と考えると、雨にあたると病気にかかりやすい斑入りのモミジを雨天時に場所を動かしたり、日焼けしやすいツワブキをまとめて遮光シート下に動かしたり、、、、と手間はかかりますが、それぞれの植物にベストな状況を簡単に作り出せます。地植えで育てていると、当然、簡単にはできないことです。
地植えで植物のあるべき株姿まで大きく伸びやかに育てる楽しみもありますが、珍しい植物も簡単に入手できる現在の趣味者としては、マンションのベランダのガーデニングで十分に楽しみを見つけられると思います。
ガーデニング、園芸について思うこと
園芸のテレビ番組や、一般向けの書籍を見ていると、「土の表面が乾いてから水をやること」や「鉢底から水が出るまで水をやること」という表現をよく見聞きします。最初の頃は、何も考えずに、その通りに水やりをしていましたが、エンジニアの性分として、意味を理解したく考えるようになってきました。技術開発の世界では、何事にも定量性が求められますし、すべてのパラメータには上下限を設定します。
例えば、「水やり」をエンジニア的な視線で考えると、主たるパラメータは、水やりの『タイミング』と水やりの『量』になります。
『タイミング』なら、土が乾く時間(0時間)に対し、どれだけ早めに水やりをしていいのか?(下限)、どれだけ遅れて水やりをしていいのか?(上限)を考えます。毎回、乾く時間にジャストタイミング(0時間)で水やりはできませんので、水やりタイミングの上下限を理解し、アバウトな水やりを考えます。
大多数の植物は、冬には、下限が各時間ジャスト0日~乾いてから2,3日となり、上限が乾いてから一週間~観葉植物では1,2か月になるかと思います。夏は、逆に下限が乾く1,2日前で、上限が乾く時間ジャストか1日後といったところかと思います。こう考えると、サブパラメータが季節や植物種類になります。さらには鉢サイズや置き場もサブパラメータといえます。
ごく普通のサラリーマン生活をしていると、厳密に植物の土表面の乾き具合を確認できないので、水やりの上下限を理解して、いい加減に水やりをします。夏は、土表面の乾き具合を見ずにとにかく水をやります。冬は、葉が萎れだしてから慌てて水をやります。夏のワーストの水切れによる枯死を防ぐこと、冬のワーストの根腐れによる枯死を防ぐこと、だけは確実に守るためです。
ガーデニング、園芸の楽しさは、元気に育ってくれること、綺麗な花を咲かせてくれること、だと思います。この楽しさを存分に感じるために、最小限の手間で、最大の効果が得られるように、いつも何かの実験ができないかなーと考えながら、ガーデニングしています。
参考までに
同じ目線で、二つの別サイトも作っています。水生植物、特にスイレンがメインのスイレン編と、果物や野菜がメインの野菜・果物編です。どちらのサイトも、珍しい植物を趣味者として楽しむ点は全く同じです。よろしければご覧いただけますと嬉しいです。