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ツワブキ 八重咲き、その1「獅子葉八重」
前の記事(ツワブキの変わり花)に続きです。八重咲、千重咲と言われる花弁の多いタイプです。まず「獅子葉八重」です。周辺花は普通花と変わりませんが、中央花が花弁化しています。もう少し中央花の花弁化が大きくなればバランスが良い花になるのですが。八重咲ではなく、厳密には唐子咲きと言うようですが、記事内では八重咲と表現しています。
その名の通り、八重咲だけでなく、葉芸を示す多芸品です。葉芸は、獅子葉から三つ葉の獅子葉に雨だれ芸を交えます。
花が八重咲だけだと面白くないので、葉芸をもつ複合タイプです。開花時期以外も一目ではツワブキと分からない面白さがあります。
ツワブキ 八重咲き、その2「八重蛍」
こちらも「獅子葉八重」と同じく、中央花が花弁化する「八重蛍」です。
上の写真から三日後の花です。中央花が大きくなって、周辺花と中央花のバランスが良くなりました。このぐらいの花が好きですね。中央花の周りに周辺花が突き出る花姿は、分かりにくい例えですが、貝のリンボウガイのようです。
葉芸は一番メジャーなツワブキの葉芸の蛍斑です。
蛍斑も蛍が顕著に出やすいものから、あまり出ないもの、ボタ斑と言われる星斑が大きく重複して現れるものまで、色々とあります。同じ星斑のツワブキでも、星斑の量は個体差があるように思います。ボタ斑が出やすい=星斑が強く出る品種(珊瑚や黄楓など)を選んで育てていると、緑のみの葉で斑がほとんど表れずで、がっかりするリスクが少ないです。持っている星斑の品種で、また記事にしようと思います。
ツワブキ 千重咲き「万寿」
次に、千重咲きの万寿です。この花は少し花弁が太ったタンポポのようです。紹介した八重咲き花は、周辺花と中心花が別構成ゆえの面白さがありますが、こちらは花弁だらけという感じです。
こちらは残念ながら葉芸を複合しません。ボタ斑状の星斑に千重咲なんてのがあれば嬉しいのですが。いつも参考にしている奥野哉著のツワブキ本には載っていませんでした。
ツワブキ 八重咲き、その3「玉響(たまゆら)」
最後の紹介は、再び八重咲(唐子咲)の「玉響」です。が、残念ながら開花せずなので、葉芸の紹介のみで。
フギレ、角、雨だれ、石化。。。のかなり強い葉芸の品種で、まだ小さい株でも片鱗が見えます。葉芸としては凄いのですが、強すぎる葉芸は花芽も出しにくいのかなと思います。来年は、この葉芸で、綺麗な八重咲き花を咲かせたいと思います。
ツワブキ 色変わり花。。。
変わり花、八重花と続くと、次は色変わり花を紹介したいのですが、手持ちで色変わり花を持っていません。黄色が基本色のツワブキですが、オレンジ花、クリーム色から白花と色変わりがあります。
山野草の苗/ツワブキ:白花ツワブキ3〜3.5号ポット
ツワブキの魅力をどこに感じるかですが、私はやっぱり葉芸です。葉芸が凄くて、さらに花物というのが理想です。色変わり花は、葉芸を複合する品種が無いようでして、まだ収集していない理由かなと思います。せっかく多品種を育てて花を咲かしているので、自分で求める品種の作出までやりたいなーと思いますが、なかなか手を動かせていません。ツワブキの種の採種と種まき自体は、それほど難しくないので、少しづつ少しずつ実践しようと思います。