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斑入りでないモンステラも面白い(マクロコズム) |2022年晩夏

斑入りでないモンステラの種類

 前の記事「モンステラ マクロコズムは難しい」からの続きです。斑入りのモンステラ・デリシオーサは、イエローモンスター、ホワイトモンスターと多数の品種があり、非常に人気がある植物です。確かに斑入りのモンステラ・デリシオーサは分かりやすい魅力があります。
 が、今回は、斑入りでないモンステラ・デリシオーサに注目します。といっても、名前のある斑入りでないモンステラは、多数の穴が開口する「マクロコズム」くらいです。。。2022年冬の前の記事では、タイトルの通り、「マクロコズム」の特徴の発現は難しいことを書きました。あれから、真夏を超えて十分に生育した「マクロコズム」で、あらためてその特徴を確認します。
 前の記事で挙げた「マクロコズム」の特徴が出ている葉がこんな感じです。

モンステラ-デリシオーサ-マクロコズム

モンステラ・デリシオーサ「マクロコズム」

 そして、こちらは「マクロコズム」の特徴が見られない葉です。

モンステラ-デリシオーサ-マクロコズム

モンステラ・デリシオーサ「マクロコズム」穴少なめ

 この2つの葉をベースに、真夏の生育期を超えた晩夏の葉の状態を確認します。

モンステラ マクロコズムの穴数調査

 「マクロコズム」といえば、とにかく穴です。暑い夏を屋外の直射日光を浴びて元気に育った「マクロコズム」の大株です。

モンステラ-デリシオーサ-マクロコズム

モンステラ・デリシオーサ「マクロコズム」2022年8月

 8月に展開した全長50cm程の大きな葉です。大小さまざまな穴が開いています。斑入りでないですが、ちょっと普通でない雰囲気が分かればと思います。ごく普通のモンステラ「デリシオーサ」を横に並べて比較したら分かりやすいのですが…。
 同じ株のもう一つの枝からも、最新の葉を紹介します。

モンステラ-デリシオーサ-マクロコズム

モンステラ・デリシオーサ「マクロコズム」2022年8月

 こちらの葉も穴だらけの特異な雰囲気が伝わってきます。
 ただ、1枚目写真の中央右側の一つ古い葉、2枚目写真の中央右側の一つ古い葉を少し見ると、中央に写した葉よりは穴数が少ない葉であることが分かります。引き続き、9月10月の葉とウォッチを続けますが、あらためて「マクロコズム」の本領の無数の穴あき葉はかなり充実して大きな葉にならないと表れにくいことが分かりました。
 次に、前記事と同じようにピックアップした2枚の葉の穴数を15cmスケールと比較して数えてみます。前記事の葉では、穴が多い葉で21個の穴、穴が少ない葉で7個の穴でした。まず、最初に紹介した葉です。

モンステラ-デリシオーサ-マクロコズム

モンステラ・デリシオーサ「マクロコズム」2022年8月

 穴数は25個です。穴数は冬の葉より増えています。また、前記事で見せた冬の葉と比べると、穴の表れ方が、葉の中央ラインに密集するだけでなく、切れ込み近傍に至る広い葉の領域で穴ができています。
 次に2枚目に紹介した葉です。

モンステラ-デリシオーサ-マクロコズム

モンステラ・デリシオーサ「マクロコズム」2022年8月

 少し陰影で見にくいですが、穴数は22個でやはり多いです。こちらも切れ込みに近い葉の領域にまで穴ができているようです。
 斑入りモンステラに比べると、「マクロコズム」はやっぱり分かりやすい魅力は無いです。。。ただ、夏をしっかり育てて分かることは、斑入りでないので、葉焼けを気にせずに直射日光の下で力強く育てられることは、大きな魅力と思います。同じモンステラでも、「ボルシギアナ」と選ばずに「デリシオーサ」を選ぶ人は、間違いなく巨大な葉に魅せられている人だと思います。デリシオーサらしい巨大な葉を作りやすく、さらに異常なほどの細かい無数の穴の追加特長のあることが、「マクロコズム」だけの魅力かなと思います

モンステラ 超奇形葉の紹介

 マクロコズムだけでは物足りない気もするので、斑入りでないモンステラ「デリシオーサ」の品種をもう一点紹介します。『矮性の超奇形葉・超変形葉』です。品種名はついていないようで、おそらく実生と思われます。

モンステラ-デリシオーサ-超奇形葉-超変形葉

モンステラ・デリシオーサ「超変形葉・超変形葉」2022年8月

 まともに葉が展開できずにクシャクシャです。穴が開いてきており、モンステラであることが分かります。全ての葉が、クシャクシャで展開するので、上手く葉が開かずに傷んでいる葉も多数出てきており、普通に葉を開かせることすら難しいです。。。そして、これがビックリの茎です。

モンステラ-デリシオーサ-超奇形葉-超変形葉

モンステラ・デリシオーサ「超変形葉・超変形葉」の茎2022年8月

 気根があることからモンステラであることが分かります。が、一節の区切りが分からないくらいに密に茎が伸びています。先端は成長点が3つに別れて、それぞれの成長点から葉が展開しようとしています。斑入りのモンステラも同じですが、『葉の特徴は、まず茎に表れる』というのが、この「超奇形葉・超変形葉」でも当てはまることがよく分かります。

 

まとめ

 モンステラ・デリシオーサ「マクロコズム」の真夏に元気に生育した葉から、特徴である穴を確認しました。冬の葉で調べた前記事から穴数が増えて、穴のできる領域が葉全体に広がっていることが分かりました。しかし、多数の穴を発現させるには、かなり充実した葉でないと表れにくいことが、あらためて分かりました。
 結論は、前記事を同じです。。。

何でもかんでも斑入りばかりに着目していると、飽きてきます。そういう時のアクセントに、「マクロコズム」はおすすめな品種だと思います

 真夏に育てて分かるもう1つの結論です。

斑入りでないので、真夏でも屋外・直射日光下で育てられる。すなわち「デリシオーサ」の最大の特徴の巨大葉が作りやすく、穴数多数の巨葉というデリシオーサ好きが大好きな葉を作りやすい



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