スイセンの育て方履歴。。。
私のなぜか育てるのが苦手な植物の一つがスイセンになります。何が苦手かというと、花が殆ど咲きません。いや、咲いた記憶が無いくらい、咲きません。。。
もともと妻がスイセンが好きで、兵庫県淡路島の灘黒岩水仙郷で、険しい山の斜面に咲く多数のスイセンを観に行きだしたことがきっかけです。花自体はさほど特別な美しさ、収集したくなる珍しさはありませんが、良い香りがする代表的な植物でもあり、ベランダに良い香りをもたらす目的でも育て始めました。
せっかくなので、灘黒岩水仙郷に咲く日本水仙の八重咲のものを購入して育てていました。しかし、10年近く、いや10年以上育てていますが、見た花はたった数輪だけです。田舎の田んぼで普通に・勝手に・何の世話もなく咲いているスイセンが、情報を調べて肥料・日光を気にして育てて数輪だけです。理由不明のまま、日本水仙(八重咲)は球根を掘り出して放置…としました。今回の記事に、なぜ咲かなかったのか?の何の知見も書くことができません。
スイセン「千重咲(変わり花)」の開花 2021年3月
一方で、数年前からネットオークションで、「千重咲スイセン」として購入したスイセンも育てていました。こちらも5年近くは、一輪も咲かずで、やっぱり放置状態になっていました。こちらは球根を掘り出さずにプランターに植え付けたまま、ベランダの物置の天井に放置です。肥料無し、水やりなしの雨水のみの完全、自然栽培です。3月にふと物置の天井に目をやると、葉が茂り、その中に花芽が多数上がっていました。
「千重咲スイセン」で購入したはずですが、ただの「千重咲」ではなく、明らかに「変わり花」と言える綺麗な花です。次に多数の開花を見れるのは何年先かわからないので、たくさん写真を撮りました。まず蕾です。
一番ポピュラーな日本水仙に比べると、葉は変わりませんが、蕾は大きめです。ここから開花が進みますが、変わり花と言える花の変化が楽しいです。
内部の千重咲となる多数の花弁が見えつつ、最外周の剣弁がきりっと開きます。開花途中から、満開時がどんな花か期待されます。比較的、ゆっくりと花が開いていきますので、各状態を数日、楽しめるのも良いところです。前の記事のフィロデンドロンの開花(フィロデンドロン マハラジャ 開花その2)では開花ピークの花の赤色が見られるのがたった1,2日であまりに短かったので。。。
最後に、完全に開花する状態です。
ただの千重咲というか、変わり花と言えるような面白い花です。球根を購入してから数年育ててやっと花を楽しめました。
スイセン 「千重咲(変わり花)」の花の構造
次に、花を切り花にして、真横から花を見ました。
緑を帯びる剣弁と先が丸い黄色の花弁が積層状態に混じって開花しています。普通の花は外周が剣弁で、内部が丸い花弁みたいな構成が多いように思いますが、この花は剣弁~丸弁~剣弁~丸弁と段々になっている感じです。複雑な構造で、変わった花姿を作っています。
スイセン 「千重咲(変わり花)」の育て方
最後に、来年度の育て方です。何の根拠もなく、経験則だけですが、物置の上に放置です。。。理由を理解するのであれば、肥料を与えると、花が咲きにくいのかなと思います。肥料分の乏しい土で、水やりもしない、手間をかけない育て方で来年度の様子を見ます。これまで与えている肥料は、もちろんP多めの開花を阻害するような肥料ではないのですが。。。