モンステラ デリシオーサの種類
2021年から数年ぶりにモンステラを色々と収集し、育て始めています。初めて斑入りモンステラを購入した200X年の時には、せいぜいモンステラという観葉植物の、デリシオーサという分類の、斑入り、くらいでした。今では、デリシオーサの中でも、複数の種類があるようです。
比較的有名なのは、
- ホワイトモンスター
・・・曙斑のような白斑で、成長が遅く非常に高価 - イエローモンスター
・・・黄斑からクリーム斑の散り斑、最近では、なぜかタイコンステレーションという名前でも呼ばれます - ハーフムーン
・・・葉の半分が白斑になるもの、、、これは品種ではなく、斑の入り方だけで、固定した性質ではないと個人的には思います
があります。最近では、さらに色々と増えているようで、
- グリーンモンスター
・・・黄緑斑が切り斑状に入る - グリーンゴースト
・・・黄緑斑に軽い変形葉を見せる - マクロコズム
・・・斑入りではなく、非常に細かい穴が開く - イエローマリリン
・・・イエローモンスターより鮮明な黄斑
のような名前で見かけます。
デリシオーサだけで、この種類です。さらにボルシギアナ、アダンソニー(マドカズラ)を合わせると、モンステラの括りだけで、かなりの種類です。私の興味の対象は、巨大葉のデリシオーサと、コンパクトな葉で他のモンステラと違って葉が裂けないアダンソニー(マドカズラ)の両極端な種類に集中しています。ボルシギアナは大きすぎず、小さすぎずで、イマイチ魅かれません。。。
本記事のメインではないですが、我が家のグリーンモンスターです。
葉軸の右上に薄い黄緑色の斑が見えます。分かりにくいので、少し拡大した写真を出します。これでも鮮明とは言いにくいのですが。。。
グリーンモンスターやグリーンゴーストは、なかなか特上の黄緑斑は発現しにくいようです。モンステラの斑の入り方(強い/弱い)は、茎の斑の入り方を見た出芽の位置の調整で、ある程度は制御できます。しかし、グリーンモンスター、グリーンゴーストは黄緑斑なので、茎の斑の入り方がとても分かりにくいです。何とか数年後には、親木となるような極上の斑が入ったグリーンモンスター、グリーンゴーストを選別したいのですが。
モンステラ マクロコズムの穴
我が家のモンステラ「マクロコズム」の紹介です。2株育てており、どちらも30-40cmくらいの葉サイズになっています。しかし、葉のイメージはあまりに違います。まず特徴となる穴数が少ない方です。
これでは、普通のデリシオーサと言われても見分けがつきません。斑入り種でないので、パッと見ただけでは、貴重種の「マクロコズム」と分かりようがありません。
次に、もう一株の「マクロコズム」です。
こちらは、中央の葉脈付近に細かい穴が密集しており、「マクロコズム」っぽいです。この葉の次の新葉も良い感じです。
1月に展開した葉なので、期待していませんでしたが、2枚連続して、なかなか細かい穴が開いています。この「マクロコズム」2株を見た後に、「イエローモンスター(タイコンステレーション)」を見てみます。
斑の有無は無視して、葉の穴だけを比較すると、「マクロコズム」の1株目と「イエローモンスター」の穴数はあまり変わらないように見えます。
モンステラ マクロコズムの穴数比較
もう少し定量的に比較したいので、15cm定規と比較してみました。同じ順番で写真を出します。まず「マクロコズム」の穴数が少ないものです。
やや大きめの穴が7個です。次に「マクロコズム」の穴数が多い株の1枚目の葉です。同じ「マクロコズム」でも株が違えば大違いです。
細かい、扁平な穴が21個開いています。次に同株のこの冬に展開したばかりの最新の葉です。
細かい、扁平な穴が14個と成長期でない冬でも、多数の穴数を維持しており、嬉しい傾向が見られます。そして、最後に比較の「イエローモンスター」です。
やや大きめの穴が10個です。このサイズで比較すると、「マクロコズム」の穴が少ない1株目と、「イエローモンスター」の穴数がほぼ同等と言えます。多数の穴が見られる「マクロコズム」では、丸い大きな穴というより、横に扁平な細かい穴が開きやすいことが分かります。
まとめ
モンステラ・デリシオーサ「マクロコズム」の最大の特徴である穴の開き方に注目してみました。2株持っている「マクロコズム」で大きな差が見られました。1株は「イエローモンスター」と穴数、穴形状ともに大差なしという結果でした。もう少し大きく育てて経過を見ますが、「マクロコズム」の特徴は、大株にならないと発現しにくい、、、株によって発現しやすさが変わる、、、なら、扱いにくい品種かなと感じます。
他の品種にも共通しますが、入手する時は、穴数が多い品種特徴を確認できる確かな株を親に持つ株を入手すべきです。モンステラの増殖方法は基本的に挿し木ですので、小株で入手しても、同じ枝なら同じ特性が期待されます。もちろん、「これぞマクロコズム!」と思える葉を付けた大株を買うのがベストです。ただ、デリシオーサの大株は価格が高額になりますし、そもそも運びにくいサイズになるので、取り扱っていないことが多いです。。。
やや扱いにくい品種であることは間違いないですが、何でもかんでも斑入りばかりに着目していると、飽きてきます。そういう時のアクセントに、「マクロコズム」はおすすめな品種だと思います(裏を返すと、最初に入手しようとする品種ではないと思います…)。