モンステラの種類 サイズ分類
これまでにモンステラでいくつかの種類を紹介していますが、今回はその追加で。過去の記事で、巨大葉のモンステラの代表『デリシオーサ』の中の特殊な品種を紹介してきました。斑入りが綺麗な「ハーフムーン」、穴あきが見事な「マクロコズム」なんかを紹介しましたが、今回は、『デリシオーサ』の真逆の小さい方=『マドカズラ』の系統を紹介します(正確にはモンステラ『アダンソニー』と分類されるそうですが、分かりやすいので、『マドカズラ』で書いていきます)。今回も『デリシオーサ』ほど大きくならないし、かといって『マドカズラ』ほど小さくなく、個人的な魅力に欠ける『ボルシギアナ』は、持っていないので省略します…。
マドカズラの様々な斑入り
マドカズラにもデリシオーサと同じく、色々な斑入りの種類があります。ただデリシオーサのように分かりやすい名前はついていないようです。
刷毛込み系の斑入り
最も出回っているタイプの斑入りのマドカズラと思います。株の個体差はありますが、刷毛込み斑的に大きく入るタイプが多いようです。ミントと言われる細かい斑入りではないタイプです。
こちらの株は、白と緑の2色でなく、薄黄緑を含む三光斑状に入ります。上手く挿し木して、斑の特性を固定化したいところです。
2株を比べると、三光斑の株の方が、葉の表現が豊かに見えます。三光斑は、見た目の美しさに加え、斑の傷みも遅くなるので、扱いやすい斑と言えます。
ロイヤルミント(細かいミント斑)
最近入手した新しい品種です。葉に細かい点々状に白斑が入るものです。
入手時の参考画像はとても綺麗だったのですが、育てている株の葉はまだまだという感じです。葉の上半分に細かい絣のように白斑が入っているのが分かります。もう少し葉の緑が濃くなると綺麗なのですが、、、。
ミント斑ー細葉・変形葉
同じミント斑でも明確な名前が付いていないものです。これまで紹介したマドカズラと違い、葉が細葉・変形葉になるものです。
ロイヤルミントに比べて、荒いミントで斑が入りますが、斑自体はしっかり入っており綺麗です。「マドカズラ=葉の縁に切れ込みが無く葉の中に穴が開く」ですが、葉が細く、変形葉であり、少し系統が異なるように思います。同じ派手斑なら、先に紹介した三光斑のタイプの方が、葉の形が整っており、綺麗に思います。
マドカズラ以外の種類「オブリクア・ペルー」
小葉系のモンステラはマドカズラから入ったのですが、植物の世界はどこを掘っても奥深く、他にも色々な種類があるようです。紹介するのは、モンステラ「オブリクア・ペルー」です。マドカズラ(アダンソニー)に当たる名前が『オブリクア』になります。ペルーは原産地のペルーを指すそうです。
マドカズラとの大きな違いは葉全面に波打つことと、穴あきの面積です。成長した葉になると、もっと大きく葉に穴が開くようです。オブリクア・ペルーを見てから、マドカズラを見ると、控えめな穴だなと感じてしまう位です。
もう一つ大きく違うことは、生育の仕方です。普通のモンステラの生育方法は、茎が一節伸び、葉が一枚展開し、、、を繰り返していきます。しかし、オブリクアは葉が連続して展開すること自体が難しく、ランナーが出るようになります。ランナーの生育が旺盛いなると、このようになります。葉2枚の株サイズに比べ、ランナーが異常に伸びていることが分かります。
どうしたら葉が出るのか?、どうしたらランナーが出るのか?も色々と調べてもイマイチ分かりません。まだまだ謎多いモンステラの品種ですが、そこも魅力的です。
まとめ
小葉系のモンステラをいくつか紹介しました。巨大葉が魅力のデリシオーサとは別方向の魅力が少しでも伝わればと思います。
私もそうですが、大きな庭で育てていなければ、デリシオーサの扱いは大変、手間が多いです。一鉢置いているだけで、かなりの専有面積を取ります。冬越しに室内に入れるのも一苦労です。しかし、今回紹介したモンステラの種類はどれも小さいものばかりです。誰でも片手で取り扱える品種と言えます。普通の庭、ベランダで簡単に扱えて、かつ、まだまだレアですので、所有欲も満たせる良い植物だと思います。