フィロデンドロン モンステラ 挿し木

アロイドの斑入りは茎を見る |2022年盛夏

アロイドの斑入り株の選び方

 モンステラやフィロデンドロンといったアロイドの植物の斑入り品種の「斑」の表れ方の見極め方について考えます。斑入りをどう楽しむか?と考えると、斑入りの葉を見て楽しむのだと思います。ごくごく当たり前です。では、

質問.欲しい斑入りの株が10株売っていた時に、どのように選びますか?

 斑が一番綺麗に『葉』に表れている株を選ぶ!が一般的な答えだと思います。この考え方はもちろん間違いではありません。
 しかし、もう少し斑入りを見る目を鍛えることで、斑入り葉を購入して3か月だけ楽しめる株なのか、1年以上ずっと楽しめる株なのか、が分かります。アロイドの斑入りは、斑の変化が無い安定斑でなく、不安定な斑の品種が多いです。「3か月だけ楽しめる」という意味は、3か月ほど育てたら、斑が抜ける、斑が弱くなる、可能性があるということです。で、私が考える質問の答えですが、

答え.『茎』に麗に斑が入ている株を選ぶ

になります。
 『葉』を見ないと言っているのではありません。『葉』の斑入りを作り出す源は『茎』に表れることが多いので、『葉より茎』を優先的に見るという意味です。モンステラなんかのアロイドは、茎の見た目に何らかの斑の兆候が間違いなく表れています。まず茎に斑が入っていて、そして、葉に斑が入っている株を選べば間違いないです
 この考え方は、現物を見れないネットでの購入時に非常に重要になります。オークションで、時々、珍しいアロイドを購入しますが、綺麗な斑入り葉の写真ばかりで、茎が見えない株を購入することはできるだけ避けます(逆に、私が、増えたアロイドの株をネットオークションで売る時には、常に株元、茎を写真で示すようにしています)。ただし、この考え方は、斑入りのアロイドに対しての考え方です。別の種類の植物、例えば斑入りガジュマルなんかは斑が安定しているので、あまり気にせず購入しても構いません。一例ですが、屋外で育てて巨大化している斑入りガジュマルです。

斑入り-ガジュマル

斑入りガジュマル(安定な覆輪斑)

 とても綺麗に全ての葉に覆輪斑が入る品種です。これだけ多数の葉でも、めったに先祖返り(斑抜け)が起きません。ネットショップで購入して10年以上経過しますが、変わらず綺麗な斑入り葉を楽しめています。今回の記事は、完全に斑入りが安定したと言える品種が少ないアロイド(モンステラ、フィロデンドロン、クワズイモ等々)に対しての考え方ですので、間違いないように。。。

斑入りモンステラの茎

 まずアロイドの代表?のモンステラです。いくつかの品種を紹介します。

デリシオーサ「イエローモンスター(タイコンステレーション)」

 モンステラの斑入りで一番有名と思われるイエローモンスター(タイ・コンステレーション)になります。葉はこんな感じで、散り斑状に葉の全面にクリーム色の斑が混じります。

モンステラ-デリシオーサ-イエローモンスター-タイコンステレーション

モンステラ・デリシオーサ「イエローモンスター」の葉

 この株の茎は、葉の散り斑を想起するような茎模様になります。まさに茎は葉を表してると思います。

モンステラ-デリシオーサ-イエローモンスター-タイコンステレーション-茎

モンステラ・デリシオーサ「イエローモンスター」の茎

 もう少し斑が強く表れてほしいところです。。。ただ、茎の細かな斑の入り方を見ると、今後の成長で斑が抜けることなく、斑がずっと混じるだろうことが分かります

デリシオーサ「ハーフムーン」「フルムーン」

 次に、「ハーフムーン」「フルムーン」の紹介です。別記事でも書いたように思いますが、「フルムーン」「ハーフムーン」は固定した性質ではなく、斑の入り方の一形態だと思っています。まず「ハーフムーン」の葉です。

モンステラ-デリシオーサ-ハーフムーン

モンステラ・デリシオーサ「ハーフムーン」の葉

 完全なハーフ=50%でなく、45%くらいになっていますが…。次に茎になります。

モンステラ-デリシオーサ-ハーフムーン-茎

モンステラ・デリシオーサ「ハーフムーン」の茎

 白斑なので、斑の別れ方が明瞭です。茎の上半分が緑、下半分が白になっています。白と緑がイエローモンスターのように混じり合っていないことが分かります。茎の全周を確認すると、本当に緑50%、白50%に近い割合で別れています。「ハーフムーン」の株を選ぶ時に、たとえ「ハーフムーン」の綺麗な葉が見えていても、例えば、茎の全周を見ると、緑80%、白20%になっているなら、私なら選びません。
 次に「フルムーン」です。綺麗な葉ですが、全斑なので、葉の寿命が短いです。

モンステラ-デリシオーサ-フルムーン

モンステラ・デリシオーサ「フルムーン」の葉

 この「フルムーン」の茎です。ほぼ真っ白で、ごく一部に緑が混じっていることが分かります。

モンステラ-デリシオーサ-フルムーン-茎

モンステラ・デリシオーサ「フルムーン」の茎

 非常に綺麗な株ですが、生育は緩慢で、葉がなかなか大きくなりません。また斑が強すぎて枯れることも多いです。とても育てにくい種類と言えますが、斑の判別は、葉も茎も真っ白を見るだけで簡単です。フルムーンとして育てるためには、細かな緑が混じっていることが大事だと思われます。完全100%の全斑だと、継続して育ちようがありませんので。。。

斑入りフィロデンドロン「フロリダ」の茎

 フィロデンドロンにも斑入り品種は多いのですが、色々な品種の購入と枯死を繰り返して、元気に残っているのは、「フロリダ(ビューティー)」のみです。。。ただ、多数のフィロデンドロンの中でも特に斑が綺麗な品種と思います。最初に葉の紹介です。「フロリダ」の葉の斑は、とても変化に富みます。これから紹介する葉は全て同じ株から写真を撮ったものです。まずマーブル上に綺麗に混じり合ったものです。

フィロデンドロン-フロリダ-斑入り葉

フィロデンドロン「フロリダ」の葉

 次に全斑です。先ほどのマーブル状から、一気に全斑まで変化します。

フィロデンドロン-フロリダ-斑入り葉

フィロデンドロン「フロリダ」の葉(全斑)

 先に紹介したいモンステラ・デリシオーサ「フルムーン」に全斑葉と違い、「フロリダ」の斑入り葉はとても丈夫です。全斑の葉でも問題なく、長い間楽しめます。葉の寿命の差は、葉の厚みによるものと思われます。モンステラの葉も薄くはないですが、フィロデンドロン「フロリダ」の葉は、モンステラの葉以上に厚めです。
 最後に「フルムーン」のついでに「ハーフムーン」です。

フィロデンドロン-フロリダ-斑入り葉

フィロデンドロン「フロリダ」の葉

 葉の中心線の左右でくっきり別れる模様は見事です。
 続いて、同じ株で多様な葉を見せるフィロデンドロン「フロリダ」の茎です。

フィロデンドロン-フロリダ-斑入り-茎

フィロデンドロン「フロリダ」の茎

 モンステラと比較すると分かりやすいのですが、モンステラと比べて、フィロデンドロン「フロリダ」の茎は、木質化(茶変)するのが早いです。茎の先端の若い部分は、モンステラと同じく、茎にくっきり斑が入っています。

フィロデンドロン-フロリダ-斑入り-茎

フィロデンドロン「フロリダ」の茎(先端部)

 一方で同茎の根元側です。伸長している時は鮮明な斑が入っていたはずですが、木質化のように茶変して、斑の入りが分からないです。

フィロデンドロン-フロリダ-斑入り-茎

フィロデンドロン「フロリダ」の茎(根元部)

 フィロデンドロン「フロリダ」も『葉』以上に『茎』を見たいのですが、『茎』から斑を見にくい品種と言えます。フィロデンドロン「フロリダ」は品種特性として斑の変化が大きい、すなわち暴れやすいです。実際に、綺麗な斑入り株を実家に預けていたら、なぜか緑葉ばかり出てしまっていた…なんてことが何度かありました。斑がしっかり入ることを確認済みの優良株でも暴れますので、せめて購入時くらいは、きっちり『葉と茎』に斑が入る株を選びたいです。

斑入りアロイドの茎観察のまとめ

 記事が長くなってきたので、今回は、モンステラとフィロデンドロンで終了とします。モンステラ、フィロデンドロンの斑入り品種の一例として、葉と茎の関係が分かったと思います。きっちり斑が入った品種は、斑の入り方に対応するような茎の斑入りが見られます。多数の株から斑入り品種を選ぶことがあれば、参考にしてもらえればと思います。また、直接、株を確認できないネットショッピングの時も、できるだけ茎を見て購入するのがベターだと思います。
 ただし、今回の記事では、暴れる斑の代表のようなモンステラ「ホワイトモンスター」や、黄緑斑のモンステラ「グリーンモンスター」「グリーンゴースト」と言った品種は入っていません。「ホワイトモンスター」は茎の斑模様では判別できないと言われています。「グリーンモンスター」「グリーンゴースト」は黄緑斑(黄斑ではありません)のため、色目的にも茎での緑との判別が難しいです。この辺りの難解な品種は、あらためて紹介できればと思います。
 次は、マドカズラ(モンステラ・アダンソニー)に絞って、斑入り『葉』と斑入り『茎』を見ていこうと思います。

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