アサガオ(朝顔) 松島の紹介
アサガオ「松島」の紹介です。入手時に詳細を確認できなかったのですが、おそらくは「系統番号Q1072 松島蜻蛉葉紫時雨絞丸咲」と思われます。漢字ばかりで難しそうですが、松島(品種名)ー蜻蛉葉(葉の形)ー紫時雨絞(花模様)ー丸咲(花形)です。
松島の分かりやすい特徴は、葉と花です。
葉は、一般的にみられる緑葉に黄葉が混じります(松島葉とも言うようです)。白の斑入り葉は一般的にもよく見られますが、緑葉と黄葉が源平的に混じるのは、大変、綺麗です。
双葉の時点で、緑葉と黄葉が混ざっているのが分かります。
ただし、全ての葉が緑葉と黄葉の混合になりません。緑葉だけになるのも、黄葉だけになるのもあります。双葉の葉で、緑葉と黄葉のバランスが分かるので、大量の種まきをして、双葉の時点で早々に選別をします。同じ選別を何年も繰り返していますので、種まきをして1/3は松島葉になることが分かっています。緑葉一色は、可哀そうですが、双葉時点ですぐに捨ててしまいます。黄葉一色は、少し成長性が悪いようですが、普通に花と葉を観賞できるくらいに育ちます。黄葉一色の葉も綺麗なものです。
次に花です。花も爽やかな濃紺と白が一つの花の中で混じりあい、大変綺麗です。
ただし、濃紺一色、白一色にもなります(写真の白花は、よく見ると完全な白花でなく、細かい絣状に紺色が入っているのが見えます)。
松島の葉、花の特徴がともに見られると、とても綺麗です。ただ、普通に花を咲かせて、種を取っているだけでは、葉と花の両方の特徴を継続して楽しめません。
双葉の確認で松島葉の苗のみを選別して育てます。次に、花が紺一色、白一色で、混じりけの全くない株をできるだけ間引いて育てています。面倒ですが、葉と花で、2段階に選別します。稔性が良いので、多量の種が取れるのですが、葉に加えて、花も完全に選別しきって種を取るのは、正直、難しいです。紺一色の花も、白一色の花も十分に綺麗なので、期待通りの花がなかなか見れなくてもまぁーいいかなと思っていますが。
紹介した松島も少し珍しい品種かと思いますが、変化アサガオの世界に入ると、もはやアサガオに見えない奇花ばかりになります。アサガオは没頭すると、とても奥深い世界なのは分かるのですが、なかなか踏み込めていません。。。アサガオは、もともとは妻が好きなこともあり、育て始めました。ただ、普通の花だけを育てるのは嫌なので、多少は珍しい花を選んで育てるようになり、今に至っています。
アサガオ 松島 こぼれ種の発芽(11月)
11月上旬には、毎年作っているアサガオのグリーンカーテンを片付けます。品種によって、多少は変わりますが、種が取れるまでに時間がかかるので、片付けるまでに時間がかかります。「松島」を片付けようとプランターを見ると、こぼれ種が発芽していました。
高確率で松島葉になっていました。可哀そうですが、11月に発芽しても仕方ないので、廃棄です。。。毎年、継続して、葉の選別をすることで、松島葉の確率は上がっているようです。来年こそは、花も、きっちり選別して種を取って、綺麗な二色咲きの確率も上げたいと思います。ただ、松島の花付はとても良く、すぐに花のカーテンの状態になるくらいに、花が咲きます。そして、ほとんどの花に種ができるので、選別はやはり大変です。何か簡単に選別する方法を来年こそ考えます。