ヒガンバナ・リコリス

ヒガンバナの季節(長州桃花、球磨川)|2020年秋

ヒガンバナの色

 田舎の道端で燃えるように咲いているのもとても綺麗ですが、園芸品種は、鉢植えの一輪をじっくり楽しめます。
 最初は、近所で咲いているのを撮ってきました。個人的には、この長い雄しべがあまり好きではありません。。。

ヒガンバナ赤花

道端に咲く普通のヒガンバナ

 もう一つ、近所で咲いている白いヒガンバナで、少し珍しいと思います。紅白で咲いていると、映えます。

ヒガンバナ白花

白いヒガンバナ

 次は「長州桃花」というピンクの品種です。園芸種なので、さすがに道端では咲いていません。花形は赤と同じですが、見事にピンクになります。

桃色ヒガンバナ長州桃花

桃色のヒガンバナ「長州桃花」

 咲き始めは少し赤みが含まれますので、開花初期から開花終了までに少し花色が変化するように見えます。

桃色ヒガンバナ長州桃花

ヒガンバナ「長州桃花」の咲き始め

 さらに拡大してみると、花びらが少し白覆輪になっていることが分かります。さらにさらに観察すると、花弁が少しキラキラしています。

桃色ヒガンバナ長州桃花

ヒガンバナ「長州桃花」の花弁拡大

 キラキラするといえば、ヒガンバナ、リコリスではなく、ネリネ(ダイアモンドリリー)が有名ですね。一度、栽培にチャレンジして、見事に全滅させた苦い記憶があります。。。栽培が簡単で、すぐに球根が増えて、花数が増えていくので、ネリネよりは断然ヒガンバナがおすすめです。
 長州桃花は、最初はヤフオクで購入した小さな球根でしたが、購入翌年から毎年の開花を見せてくれる育てやすい品種です。「長州桃花」と名前が違うだけかと思いますが、「長州桃華」や「桃源」とも言われるようです。機会があれば、念のため、違いを調べておきたいですが。
 次は、一気に色が変わってオレンジです。目を引く色に加えて、花サイズも大きいので、見ごたえがあります。よく見ると、「長州桃花」と同じく花弁が白覆輪になっています。

ヒガンバナ-リコリス-オレンジ花

ヒガンバナ(リコリス)のオレンジ花

 次は、複色です。長州桃花とは違うピンク色(パステル調よりのピンクです)の花弁の先端に青を挿します。

リコリスーヒガンバナ-桃花-花弁先に青

リコリスのピンク花(花弁先端に青)

 色々な色の花を、同時に楽しめるところが鉢植えの良いところです。

ヒガンバナの八重咲

 次にヒガンバナの八重咲です。花を観賞する切り口は、花色、花形が基本です。花色は、単色の多様性、次に複色で色の混ざり方の多様性になります。花形は、まずは八重咲ですね。私は、どんな花も八重咲が大好きです。(ツバキには、八重咲の次に千重咲があります。また初春の開花時に紹介しますが、整形に精巧な造花のような配列で咲く花姿が見事です。)
 ヒガンバナの八重咲には品種が多数あります。少し調べると、紅孔雀、球磨川、愛媛八重、井上八重、黒法師、姫孔雀・・・と出てきますが、あまり差異が分かりません。
 これは、「球磨川」になります。

八重咲ヒガンバナ球磨川

八重咲ヒガンバナの「球磨川」

 一番最初の赤の普通のヒガンバナと比べると、全然違いますね。まるで赤い線香花火のようです。普通のヒガンバナで目立つ長い雄しべが花弁化して無くなります。
 開花初期は、もっと線香花火感があります。

八重咲ヒガンバナ球磨川

八重咲ヒガンバナの「球磨川」の開花初期

 何種類かの八重咲ヒガンバナを育てているので、また比べてみます。やっぱり差異が分かりにくそうですが・・・。

育てたくなるヒガンバナ、リコリス

 花の観賞の切り口として、花色と花形といいましたが、当然、両方の芸を持っている方が、さらに珍しいです。次は、桃花の八重咲、オレンジ花の八重咲の作出が期待されますが、まだ作出されていないようで、見聞きしたことはありません。
 9,10月にはヤフオクでも多種多様なヒガンバナ、リコリスが出品されています。特に珍しいと感じたのは、一輪の花の中に白から濃いピンクまで咲き分けする『咲き分け花』や、八重咲で花弁先が白に染まるタイプが出品されていました。どちらも1万円ほどの価格になっていたので、まだまだ高額です。
 『咲き分け花』は育てて2年ほどになりますが、開花が見られずで、ブログにアップできていません。珍しい花、綺麗な花はついつい高額でも購入したくなりますが、開花しやすさも大事なパラメータです。商品説明に「同じ花の普及品種と比べての開花しやすさ」なんて項目の明記は、ほとんど無いですので。このブログで明確にしたいポイントの1つと考えています。

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