HxT亜属間交配スイレン

スイレンの「スライドしない植え替え(トロピックスター)」|2022年盛夏

盛夏から初秋まで、たくさん開花させるには?

 最初から園芸好きらしくないコメントですが、私はスイレンやハスの植え替え作業があまり好きではありません。植え替え作業が嫌いではなく、水生植物ならではの泥くさい臭いだけは、何度作業しても慣れません。。。もちろん植え替えた後の綺麗な土に植わった株を見る満足感は、園芸作業の醍醐味ではありますが。
 植え替えについては、以前の記事「スイレンの植え替え 年1回の手間で花を楽しむ!」で記載しましたがが、私の基本的な植え替えサイクルは、3月上旬に植え付けて年1回作業で、一年スイレンを楽しむことです。ただし、この方式の弱点は、8~10月の開花最終盤には肥料切れして、開花数が減るリスクがあることです。
 では、肥料を追肥すれば良い!植え替えすれば良い!となりますが、その作業が面倒なので、色々と足掻きたくなります。横着したくなります。

肥料をどのように与えるか?「スライド植え替え」

 開花数を減らさないための要点は、肥料を追加することです。植え替えすることではありません。一般的なスイレン本には、土に肥料を指で押し込む?ように記載されているので、試していたのですが、かなりやりにくいです。また数点に多量の肥料を埋め込むしかなく、肥料が土全体に平均的に広がりにくく、ベストな施肥になっていないと感じます。
 では、植え替えして、新しい土とともに肥料を与えたら良いのですが、植え替えも嫌なので、代わりに提案するのが、『スライドしない植え替え』です。「スライド植え替え」という比較的、楽で効果的な方法があるのですが、それでも、「スライド植え替え」では、

  1. プランター内で株を切断
  2. 根元側の株と土を取り出し
  3. 取り出した体積分をスライド移動
  4. 空いた空間に新しい土と肥料を追加

の4工程が必要です。

スイレン-スライド植え替え

スライド植え替えの手順

 簡単に書いていますが、それぞれに面倒な点・注意点が含まれます。

  1. プランター内で株を切断
    どこで切断するかの目利きが必要
  2. 根元側の株と土を取り出し
    臭い土の取り出し&処分が面倒
  3. 取り出した体積分をスライド移動
    スライドしやすい細長プランター以外のプランターではかなり面倒
  4. 空いた空間に新しい土と肥料を追加
    ⇒特になし

 特に、3の細長プランター以外はスライドしにくいというのは地味に大影響があります。丸鉢でスライド植え替えはできません。丸鉢をスライドして横ずらしできないからです(もちろん丸鉢内でスライドするように土の形を加工すればできますが…)。ここで、施肥の観点で、『植え替え』を話している前提に注意願います。もちろんプランターいっぱいに根茎が伸び切っていたら、施肥ではなく、根茎の伸長の観点で『植え替え』が必要になります

肥料をどのように与えるか?『スライドしない植え替え』

 で、突如出てきた『スライドしない植え替え』という言葉ですが、通常の植物でいう『鉢増し』です。植え替えではありません。。。少し違う点は、大きな鉢に植え替えるのではなく、事前に大きな鉢に植えておき、余剰空間を持たせる点です。4段階の工程から2段階の工程になります。

0.『スライドしない植え替え』のタイミング
⇒植え替えスペースのブロックに根茎が到達したら作業タイミング

  1. ブロックを取り出してスペース確保
    土の代わりにしていたブロックを除去する
  2. 新しい土と肥料を追加
スイレン-スライド植え替え

スライドしない植え替えの手順

 0.としたブロックに根茎が到達することが、『スライドしない植え替え』の作業タイミングになります。『スライドしない植え替え』は植え付け時に、事前にブロックを埋めることから始まっています。鉢のサイズとブロックのサイズのコントロールは必要ですが、あまり気にせずに植え付けと反対の方向に庭に余っているブロックを埋めておけば良いです。『スライドしない植え替え』が6月になろうと、7月になろうと、とにかく楽な作業なので、あまり気にしなくても良いかと思います。とにかく『スライドしない植え替え』で追加される土と肥料は新鮮なものになるので、スイレンには悪影響は一切ありません。根も一切切りませんので、株へのダメージは「少ない」ではなく、「皆無」です。作業的にも、新しい土を作るだけで、臭い古土の処分は無くて、本当に楽です。

トロピックスターの『スライドしない植え替え』

 盛夏で多輪咲きして絶好調の「トロピックスター」の『スライドしない植え替え』を実施しました。開花中の植え替えは、多少のダメージがありますが、『スライドしない植え替え』は、ただの『鉢増し』ですので、ノーダメージで開花への影響は一切なしです。スイレン鉢から出した状態はこんな感じです。元気に2輪咲きしています。

スイレン-トロピックスター-植え替え

トロピックスターの『スライドしない植え替え』(植え替え前)

 ブロックはこんな感じに入れています。

スイレン-トロピックスター-植え替え

トロピックスターの『スライドしない植え替え』(植え替え前)

 2輪咲きにさらに蕾が2つ控えています。亜属間交配スイレンであるトロピックスターの花付の良さが分かります。根茎の先端がブロックに近づいているのが分かります。
 次にブロックを取ります。スライド植え替えで、根茎を切って土を出す作業に比べられないほど楽です。作業時間1分です

スイレン-トロピックスター-植え替え

トロピックスターの『スライドしない植え替え』(ブロック除去)

 そして空いたスペースに土と肥料を入れて終了です。少量の土の事前準備を含めて、作業時間はせいぜい5分でしょうか?

スイレン-トロピックスター-植え替え

トロピックスターの『スライドしない植え替え』(植え替え後)

 実際に作業すると、あまりの簡単さにびっくりします。トータル10分かかりません。臭い土も出ません。

『スライドしない植え替え』の肥料

 最後に肥料について少しだけ。。。以前の記事「スイレンの植え替え 年1回の手間で花を楽しむ!」で書いた通り、年1回の施肥の観点では、コストパフォーマンスが高いIB化成の一択です。ただ、『スライドしない植え替え』では肥効の即効性が欲しいのとで、少し高価な「マグアンプ中粒」を併用します。左が今回与える「マグアンプ中粒」で、右が「マグアンプ大粒」です。このサイズ差が表面積差になり肥効が大きく変わります。

マグアンプ-大粒-中粒

マグアンプの大粒と中粒

 年1回の施肥では肥効が長い「マグアンプ大粒(肥効2年間)」を併用したりしますが、水中での肥効が短い「マグアンプ中粒(肥効1年間)」は用いません。この『スライドしない植え替え』の時のみ、「マグアンプ中粒」で早く肥効を効かせて、早く肥効を終わらせることを意識します。土との配分はこんな感じで、いつもアバウト(多め?)です。上の方がIB化成で、下の方がマグアンプ中粒です。

スイレン-植え替え-用土

スイレンの植え替え用土

 年1回の植え替え時には、さらに土や肥料をブレンドしていますが、『スライドしない植え替え』時は最小限の手間が基本なので、至ってシンプルです。暑い中の作業は大変すぎますので。。。

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