アジサイの開花
2021年の春は5月に入梅するという変な年になっています。真夏の期間が長いか、梅雨が長いのかは分かりませんが、最も過ごしやすい季節の春が少なくなるようで嫌な感じです。梅雨の花と言えばアジサイですが、我が家のアジサイも、例年より早く咲きだしたように思います。
記事を書いている5月末の時点で、常緑の少し変わったアジサイの「八丈千鳥」「三宅常盤」がすでに咲き始め、ガクアジサイでは。「ウェディングブーケ」「歌合せ」、「ピーターパン」そして「カイ」が早々に満開になりました。
常緑系のアジサイは普通のアジサイと生育サイクルが少し異なるので単純比較しにくいですが、普通のアジサイでも品種によって、開花時期に差があるのは面白いところです。早咲きのものと遅咲きのものを選んで庭に植えておけば、長い間、花を楽しめます。
すべてのアジサイを紹介したいですが、今回は、「カイ」が面白かったので、紹介します。
ガクアジサイ「カイ」 開花初期
まず開花初期です。5月中旬にはすでに株全体が満開になっていました。ほぼすべての枝先に花が着いていますので、とても花付が良いです。
一つの花をアップにすると、こんな感じです。
私の大好きなアジサイの「八丈千鳥」と似ています(というか、八丈千鳥に似ているので、入手しました)。八丈千鳥と同レベルの細弁で、線香花火的に綺麗な装飾花です。同時期に咲いている八丈千鳥はこんな感じです。
花弁の細長さは大きな差異がありませんが、「カイ」は花弁先端がへら状で尖っていません。一方、「八丈千鳥」の花弁先端は尖っています。八丈千鳥の方がより線香花火感が強くなります。もう少し花数を見ないと分かりませんが、「カイ」より「八丈千鳥」の方が装飾花の数が多いように思います。
どちらも綺麗ですが、この時点では、花形が変化する、常緑四季咲きという特殊な性質のある「八丈千鳥」の方が好きかなと思います。
ガクアジサイ「カイ」 開花終盤
もともと「カイ」を購入した理由は、「八丈千鳥」と似た花形で、色が付いている点です。開花初期に純白で咲いたので、どういうこと??と思っていましたが、見事に色が変化しました。
淡い色ですが、薄桃から藤色に変化しました。色変化するアジサイですぐに思い出すのは、ヤマアジサイ「紅」です。私が初めて購入したヤマアジサイの品種ですが、真っ白から真紅に変化するのを見てとても驚き、感動したのをよく覚えています。「紅」ほど一気に色変化しませんが、色変化するアジサイは、少しお得な感じがします。アップで見ると、淡い色が綺麗に見えます。
一つの装飾花をアップにすると、ヤマアジサイ「乙女の舞」にかなり似ていると気づきました。淡い桃色で、ヤマアジサイの中でおそらく最も細弁の品種です。「紅」「乙女の舞」ともに昔は一生懸命育てていたのですが、結局、枯らしてしまいました。。。ヤマアジサイの楚々とした美しさも魅かれるのですが、水やりの管理がシビアで、育てるのが難しい点で、手に負えずで。。。
ガクアジサイ「八丈千鳥」、ヤマアジサイ「乙女の舞」、もしくは全くの別品種から作出されたかは分かりませんが、とにかく綺麗なアジサイです。