Contents
ツワブキ 変わり花の続き
花物の記事を2つ(ツワブキの変わり花、ツワブキの八重咲)書きましたが、続きです。12月に入って、開花が早い花は終わりを迎えましたが、新しく咲き始めたものもあります。ベランダでは、ツワブキの開花株を集めて置いています。
本来は、狙った性質に対して、交配したいですが、全然、手が回っていません。。。どの株も特徴をもった品種ですので、都合の良い組み合わせで、虫が受粉を手伝ってくれることを祈るのみです。
持っている株の半数は遠目から一目瞭然の斑入り品種ですが、開花株を集めると地味に見えます。鉢植えでの開花比較では、斑が少ない品種の方が咲きやすいことを暗に示しています。
こちらの「紀州獅子」は12月に入っても、まだ大きな蕾です。花を見るのは初めての品種なので、待ち遠しいです。
右奥は、おそらく「縮面・竜頭」の内巻き花ですが、開花終了間近です。大半の品種は、花のピークが過ぎています。
ツワブキ 「天の川」丁子咲き
星斑に縮面の葉芸の「天の川」です。皺の酔った周辺花が不規則になり、中心花は丁子咲きのように咲きます。
間違いなく、普通の花ではなく、変わり花です。ツワブキは葉芸でのみ観賞されることが多く、花は注目されにくいですね。
ツワブキ 「斑入り縮面三つ葉」
次に、「斑入り縮面三つ葉」の花です。
周辺花は、半分ほど管咲きになっています。中心花は丁子咲きのようです。比較的に円形に整って周辺花が咲くツワブキの花とは、雰囲気が違って見えます。長い名前の通り、葉も変わった品種(斑入り縮面三つ葉の葉)ですので、花もやっぱり変わっています。
このツワブキの花を見て思い出したのは、ヤマアジサイ「土佐遊蝶」です。一重の装飾花が普通花、合弁花、筒状花とランダムになるものです(数年前に枯死させてから育てていません・・・)。植物の品種は定まった芸ばかりが良いとは思いません。ランダムで不安定だからこそ、楽しめる芸もあると思います。
ツワブキ 千重咲き「万寿」
以前にも紹介した「万寿」の追加紹介です。同一株の別の花茎からの花です。
周辺花に比べて、中心花の花弁が伸びておらず、万寿の本来の花形になっていません。次は、中心花の花弁が少し伸びたものです。
最後に、本来の千重咲きの花です。見事に周辺花、中心花の差異が見られない花になっています。
同じ株でも、花茎の違い、開花進行度の違いで、これだけ花にバリエーションが出るのはとても面白いです。千重咲で花粉が出ないので、開花期が他の花と比べて断然長いのも特筆すべき性質です。
ツワブキ 斑入り白花「白蓮」
前の記事で色変わり花を持っていないと書きましたが、オークションで面白い品種が出ていたので購入しました。白斑に白花の複芸品の「白蓮」です。開花終了株で入手したので、花は来年のお楽しみで、今回は綺麗な葉の紹介です。
綺麗な霜降り上の白斑入りです。この葉芸自体は珍しくないですが、白花を併せもつ品種は初めてです。
白花のツワブキは、「大社白」「白兎」の品種名か、ただの「白花」と言われるものが流通しています。『白』と名が付きますが、実際はクリーム色程度と聞いています。今回、標準色の黄花のツワブキ、白(クリーム色)花のツワブキを入手したので、色差確認のために、残る『オレンジ色』花も入手したくなってきました。。。
ツワブキ 花後の楽しみ・・・種まき
これから冬の数か月を経て、種ができます。ツワブキの種は、タンポポの種のような、吹けば飛散するタイプです。ツワブキ、タンポポともに大きくは同じキク科に分類される植物です。
今期の開花は例年以上に、賑やかに咲いてくれましたので、種ができる最後の最後まで楽しめそうです。ツワブキに限らず、種まきは、土を押しのけて発芽した新芽の力強さを感じられることが大好きです。思った特徴が出ずに、仕方なく廃棄する時は、とてもつらいことになりますが。。。